ジャンク品の修理(解決)


どうしようか悩んでいた1000円ジャンクコンポ DENON UD-M3 ですが、何とか直すことが出来ました。
原因はヒューズでした。こう書いてしまうと簡単に解決出来た様な感じがしますが、結構苦労しました。まず、何も考えずにコンデンサを30個くらい取り替えて見ました。うまく行けばラッキーだなくらいに考えてましたが、そうは上手くいきませんね。


コンデンサの足が見えます
次から、苦難(?)がはじまりました。バラック状態で電源を入れ、基板の電圧を測りました。バラックは結構怖い物です。基板には、オペアンプが3個と、トーンコントロール用のICが2個ありました。
ネットでこれらのデータシートを探し出して、駆動用電圧が掛かるピンの電圧を測りました。そんな事を繰り返しながら、本来電圧が掛かっていないとおかしいピンをみつけ、その原因を探り、ヒューズが切れている事が判った次第です。


家にあったヒューズで代用です。ショートしないように熱収縮チューブを使います。

以下は、某掲示板で質問した内容です。少しまとまりが無いですが、ヒントを探している方用に発言を以下に引用します。何回かの発言が時系列になっています。







'11.01.27追伸
時刻(時計)の合わせ方がわかりました。
電源入→DISPLAYボタン長押し→点滅→チューニングボタンで時間変更→MEMORYボタン→チューニングボタンで分変更→MEMORYボタンで終了



最初の発言

オペアンプIC(4558)のVcc電圧は3ヶとも正常と思われました。(信号端子はテスターではよくわかりませんが)
ボリュームICはおそらく、LC7535だと思われます。
M62412PというDIPパッケージのICも同じような役割かもしれません。(データシートが見つかりません)
増幅用ICはSTK405-050AというSANYOのものでした。
7806や7808、PQ12RA1というレギュレータからの電圧も、正しそうです。

次の発言

M3の場合、イコライザは無く、音の調整をPOP、Classicなど4通りから選択できます。
それを、M62412P(=PT2381)が担っているようです。(datasheet発見しました)
M62412Pからの上記4通りに音質調節し、そのOUTをLC7535で受け、ボリューム調整のためオペアンプ3回通して
パワーアンプ部(STK405-050A)へ抜けているように推測しました。
(回路図をググったらM30のものは見つかったのですが、M3のものは見つかりません。)
音源(サイン波) → M62412P → LC7535 → パワーアンプ部へ
上記→の3ヶ所で、振幅を取るのがよさげに思いました。(オシロで波形が見られれば...)

次の発言

"LR同時におかしい"というところを改めて考えてながら、LC7535の各ピン電圧を測っておりましたところ、ふと気づきました。
Vee(マイナス電源)の値が妙に小さいのです。Vccは+12Vでしたが、なぜかVeeは-0.6Vくらいです。
で、オペアンプも測り直したところ、やはり負電源だけが-0.6Vしかありません。(オペアンプは3ヶとも、負電源だけ-0.6V、正電源は+12V)

もしかして、-12Vを作ってるレギュレータが壊れているだけ? と思い、レギュレータIC(7912とか)を探しましたが基板上に無いのです。
ちなみに+12Vを作っているのは、PQ12RA1というSHARP製の4端子のレギュレータICでした。

オペアンプの負電源に入る基板のラインを追ってみましたが、正直よくわかりません。
PNP型トランジスタのエミッタと、0.1μFのフィルム(マイラ)コンデンサの間から取っているようです。
コンデンサの反対側はトランスから来る太いラインで、すぐそばには平滑コンデンサの負極がありました。

次の発言

回路を上流側(トランス側)見てみました。

マイナス24Vのラインが、2方向へ分岐しています。
片方はパワーアンプ部へ、もう片方は上述のPNPトランジスタ側へ行きます。
後者は、トランス側から見るとPR002というヒューズを通り、その先にトランジスタがあります。
ヒューズの手前まではマイナス24Vが来ていますが、ヒューズを超えると突如1.5Vまで落ち(上がり?)ます。
ヒューズが切れているのかな?

最後の発言

ヒューズ変えたらなおりました。
PR-002は250mAヒューズで、家にあった400mAを着けておきました。
UD-M3の弱点はヒューズですね。