ymapjnxを使ってEdge800に地図を入れる

作成までのサマリ

1.用意したもの
  インターネット接続されたWindowsパソコン、EDGE800、あきらめないハート
2.手順
 1)Windowsパソコンに環境を作る
   PythonとPILのインストール、及び環境変数を設定する。
 2)地図作成の準備
   ymapjnxのインストールとconfig.txtの作成、バッチファイルの作成
 3)地図作成
   バッチファイルの実行と結果確認
 4)確認
   QlandkarteGTのインストールと地図データの確認
 5)EDGE800の準備
   ファームのアップデート
 6)地図のセット
   JNXファイルをEDGE800の\garmin\birdseyeへコピー
 7)利用
   起動しGPS測位するとそのまま利用可能

環境作成

1.Pythonをダウンロードします。
ダウンロード先はymapjnxの作者さんのHPで確認してください。バージョンは Python 2.7.2 (June 11, 2011) でよいでしょう。

2.PILをダウンロードします。
ダウンロード先も同様です。バージョンはPython Imaging Library 1.1.7 for Python 2.7 (Windows only)でよいでしょう。
※注 Windows7x64版の場合は、PIL-1.1.7.win32-py2.7.‌exe [866 KB] [Python 2.7] [32 bit] [Jul 14, 2011]です。

3.Pythonをインストールします。
インストール先は標準のまま触らずにいましょう。(C:\Python27)

4.PILをインストールします。
インストール先は上記3のフォルダを指定しましょう。

5.環境変数を設定します。
1)マイコンピュータ右クリック→プロパティ→詳細設定タブ→環境設定ボタン押す→システム環境変数で、"Path"を選択して編集ボタンを押します。

2)一番最後に、";C:\Python27"を追加します。(";"セミコロン重要です)

地図作成と確認

1.ymapjnxをダウンロードし、インストールします。
2011/08/31現在、バージョン1.6が最新のようです。適当なフォルダに展開します。

2.ymapjnxを使う準備をします。
1)gpxファイルを作るため、ルートラボやgooglemapで、地図を作成したいエリアを囲うように線を引きます。以下ルートラボの説明です。
まず、ルートを描くモードにします。次に直線モードを選択します。あとは地図を縮小し、マウスでクリックしながら矩形を書きます。最後にエクスポートボタンを押し、gpxファイルを書き出します。

例えば東京都の地図を作りたい場合は、東京都全体を囲うような矩形を引きます。処理は一瞬で終わります。gpxファイルは、ymapjnxを展開したフォルダに入れます。

2)config.txtを編集します。
展開したフォルダにconfig.txtがありますので、それをメモ帳で開きます。以下の部分を修正します。

gpxfile = "hogehoge.gpx" 
  ← 先ほど作成したgpxファイルの名前を指定します。
filename = "hogehoge.jnx" 
  ← お好きな名前でどうぞ。これが地図ファイルです。同じフォルダに作成されます。
scalelist = (10, 11, 12, 13, 14) 
  ← 私は15,16,17,18,19に変更し、県単位に作成しています。余り欲張ると処理が終わらないです。

3)ymapjnxを実行します。
フォルダ内の.batファイルをダブルクリックします。黒い窓が出てきますので、しばらく待ちます。
私の住んでいる県を処理するのに数時間かかりました。処理が終了すると、config.txt.logファイルと、hogehoge.jnxファイルが出来ています。数百Mbyteはあるはずです。場合によっては、hogehoge_19[1].jnx hogehoge_19[2].jnxのように出来ています。これは1ファイルが地図50000枚という制約を避けるためにツールが自動的に行っています。*.jnxファイルは全て使用します。

4)地図の出来具合を確認します。(ここはスキップしてもよいです)
QLandKarteGTというソフトをインストールします。
自分は数日後には動かなくなってしまいましたので、Edgeによる実機確認で十分だと思います。

ファームのアップデート

1.準備
最新ファームウェア、FirmwarePatcher.exe、Updater.exe、RGN toolをダウンロードします。

1)最新ファームウェア(Edge800_220.gcd)をダウンロードします。ymapjnxのHPのリンクをクリックするとダウンロードできます。
2)FirmwarePatcher.exeをダウンロードします。ymapjnxのHPのリンク先を文字列検索し、downloaded here (latest version is 2.8, released on 2011/08/29の"here"の部分をクリックするとダウンロードページに飛びます。
3)Updater.exeをダウンロードします。私は同じくHPのリンクからGPS 15x, Ver. 3.70, as of Jun 08, 2011にしました。
4)RGN toolをダウンロードします。Latest version: RGN_Tool_v077.zipです。ちなみにこれはウイルスチェックをパスしていますね。私が使おうとしたV0.50はトロイの木馬が入っていたので、古いものを使いました。

2.パッチ当てします。
ymapjnxのHPのRGN形式の順に従って実施します。実際に私は「USB欄にEdge800が出てくるので」の部分が何度試してもだめだったので、GCD形式改で行いました。某巨大掲示板にやり方を書きましたので引用します。

<現象>
edge800 現fwが2.2、rgnアップデートを試みるもupdater.exeを使ってのパッチファーム適用ができない。(usb選択肢に現れない等)

<対策案>
1.パッチファームを作った後、RGN_TOOLでfwバージョンを2.21(2.2より大きければ何でもよい)にし、GUPDATE.GCDを作る。
2.そのファイルをx:\garminにコピーする。
3.再起動する。ウマー

<懸念>
ファームバージョンを詐称するのに勇気がいる。

地図のセット

無事にファームの変更が終わったら、Edge800をPCに接続します。SDカードのgarmin\birdseyeフォルダにコピーします。

利用

普通に測位すると、その地図が使われています。細かい使いかたはわかりませんが、知らなくても使えてしまいます。てゆうか、走ってる最中に地図見ることはそれほどありません。残念ながら。Edge500でも良かったかも?なんて思うときもあります。

長々とお読み頂ありがとうございました。